フィギュアスケート韓国代表出身のキム・ヨナが、引退から12年を経てバレリーナに“変身”し、あらためて強い存在感を示したと報じられている。
6日、Google KoreaのYouTubeチャンネルで、キム・ヨナが自身の代表的ショートプログラムである死の舞踏をバレエとして再解釈したキャンペーン映像「Our Queen is back」とともに、パフォーマンスのフルバージョンやビハインド映像が公開された。本プロジェクトは広告制作会社ドルゴレユゲダンのシン・ウソク監督が演出を担当し、Googleの生成型人工知能(AI)「Gemini(ジェミニ)」が制作過程全般で活用されたという。
映像の中でキム・ヨナは、抑制の利いた所作と深みのある表現力で舞台を掌握。長く氷上を離れていたにもかかわらず、ぶれないバランス感やしなやかな動き、引き締まった筋肉のラインは、いまも“レジェンド”の名にふさわしいと感じさせた。特に客席で公演を見守っていたバレエ界の巨匠カン・スジンが微笑む場面は、プロジェクトの完成度を象徴的に示す瞬間だったと受け止められている。
キム・ヨナは「20年近くフィギュアをやってきたが、引退して12年が経ち、今はほぼ一般人の体だと思っている」と謙虚な心境を明かした。続けて「フィギュアとバレエはまったく別の領域で負担もあったが、最善を尽くす姿を通じて現役時代を思い出してもらえたらうれしい」と付け加えた。
公開された映像は短時間で高い再生回数を記録し、熱い反応を集めている。特にキム・ヨナの「ほぼ一般人」という発言をめぐって、オンライン上では「どうしてあの体が一般人なのか」「基準が高すぎる」といった声から、「相変わらず女王は完璧だ」と称賛する反応まで、さまざまな意見が相次いでいる。
今回の取り組みは、単なるパフォーマンスにとどまらず、テクノロジーとアートの融合という点でも意味を持つ。振付構成や導線、舞台演出、衣装デザインなど制作の全工程にAIが活用され、その上で各分野の専門家が創造的な解釈を加えた。カン・スジンは振付のチェックに参加して完成度を高め、キム・ヨナも練習過程でAIによる分析を参照し、動きを細部までブラッシュアップしたという。
一方でキム・ヨナは、引退後の2022年にクロスオーバー男性4重唱グループ「フォレステラ」のメンバー、コ・ウリムと結婚したことでも知られている。