ラッパーのジェリー・K(本名 キム・ジニル)が、悪性の脳腫瘍である膠芽腫の闘病の末に亡くなったと報じられた。享年42。
27日、遺族によればジェリー・Kは同日に逝去したという。故人はおよそ2年間にわたり闘病を続けていたと伝えられている。先立つ2024年5月、ジェリー・Kは自身のSNSで脳腫瘍の診断と手術について明かし、「少しずつでも良くなればと思う」と記していた。
1984年生まれのジェリー・Kはソウル大学 言論情報学科を卒業し、2001年に高校の同級生メイクセンスと共にラップデュオ「ロクエンス」でデビュー。のちにヒップホップクルー「ソウル・カンパニー」のオリジナルメンバーとして名を広め、ソロアーティストとしても独自の音楽世界を築いた。
2008年に発表した初のフルアルバム『魔王』は、社会構造と人間の本性を直截的な言葉で描き、強い印象を残した。2011年にはインディペンデントレーベル「DAZE ALIVE」を設立し、後進アーティストたちとともに活動の幅を広げた。その後も、現実批判やフェミニズムに関する社会問題を正面から扱う楽曲で、明確な存在感を示し続けた。
音楽的な評価も続いた。サードアルバム『現実,敵』で韓国大衆音楽賞の最優秀ラップ/ヒップホップ・アルバム部門にノミネートされ、フォースアルバム『感情労働』のタイトル曲「コールセンター」も最優秀ラップ/ヒップホップ・ソング部門の候補に挙がった。2020年には、安らぎと回復のメッセージを込めたフィフスアルバム『HOME(ホーム)』をリリースしている。
一方で、ジェリー・Kの弔問所は新村セブランス病院の葬儀場に設けられ、出棺は29日になると伝えられている。